蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹とは

蕁麻疹とは皮膚の一部が突然盛り上がって、みみず腫れのようになり(膨疹)、この膨疹が数分から24時間以内で、出たり・ひいたりを繰り返す病気です。多くは痒みを伴います。
通常は跡形なく消えてしまい、色素沈着などはありません。膨疹の大きさは1~2mm程度のものから手足全体位のものまで様々で、形も円形、線状、花びら状、地図状など色々です。

蕁麻疹の分類

2パターンで分けられることが多いです。症状のある期間で分ける場合と原因で分けられる場合です。

1:急性蕁麻疹:症状が現れて6週間以内のもの
2:慢性蕁麻疹:症状が現れて6週間以上続くもの
A:刺激誘発性の蕁麻疹:20−30%
B:特発性の蕁麻疹:70−80%

蕁麻疹の原因と病態

蕁麻疹の診断をした際に、一番聞かれる質問が、「何が原因でなったんでしょうか?」です。そして、実はそれが一番難しい質問です。

蕁麻疹は、主にヒスタミンと呼ばれる物質によって症状が起こります。何かしらの“刺激”によって皮膚のマスト細胞(肥満細胞)が脱顆粒し、ヒスタミンなどが放出され、血管や神経に作用して、蕁麻疹の症状が出ます。そのため、主にヒスタミンを抑えると、たいがいの蕁麻疹は治まるわけです。

蕁麻疹のメカニズム

蕁麻疹のメカニズム

皆さんが知りたい原因は、おそらく“何らかの刺激”が何なのか?だと思います。何らかの刺激の一部に、いわゆる“アレルギー”によるものがあり、食べ物や薬剤などが有名です。そのため、蕁麻疹=アレルギーと思われがちですが、いわゆるアレルギーによる蕁麻疹はごく一部で、ほとんどの場合が原因不明の特発性のものです。

そのほか有名な“刺激”として、温熱・寒冷・機械・紫外線・運動・感染症などがあります。

蕁麻疹の原因

蕁麻疹の治療

治療目標は、まずは「治療により蕁麻疹が出ないようにする」ことです。
治療は、主に抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬, H1 blocker)の服用になります。抗ヒスタミン薬のみで効果が不十分な場合、抗ヒスタミン薬の増量、H2 blockerやロイコトリエン拮抗薬などの併用治療を行います。それでも抑えきれない場合は、ステロイドや免疫抑制剤の内服、抗IgE抗体(ゾレア)の注射を行います。

蕁麻疹の治療

当院で行える検査・治療

  • 血液検査(アレルギー検査)(プリックテストは行っておりません)
  • 抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)等 (内服治療)
  • 抗IgE抗体(ゾレア)

特殊な蕁麻疹

蕁麻疹には、いくつかの亜型があります。有名なものを書きます。

1:コリン性蕁麻疹

(ヒスタミンではなく)アセチルコリンという物質が原因による蕁麻疹です。
通常の蕁麻疹とは異なり、膨疹ではなく点々とした細かな赤い丘疹が集まったような皮疹が出ます。痒みよりもチクチク・ピリピリとした痛みを感じることが多いです。発汗がアセチルコリンに支配されているため、汗をかくときに伴って出ることが多いです。汗アレルギーの関与も指摘されていますが、原因はまだよく分かっていません。

2:血管性浮腫(クインケ浮腫)

通常の蕁麻疹は、皮膚のごく表層の血管が反応して症状が現れますが、血管性浮腫は皮膚の深いところの血管が反応します。目や唇が腫れるといった症状が出ます。通常の蕁麻疹よりも症状が長く続きます。一般的に治療は、通常の蕁麻疹と同様になりますが、血管性浮腫の一部には、C1インヒビターと呼ばれる血液中の蛋白質の働きが弱いために起こるものがあります。通常の蕁麻疹治療に反応しない場合などは、血液検査などで精査する必要があります。

 

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